入居してから後悔しないためのポイント
はじめてのお部屋探しで失敗しないために、覚えておきたいポイントをお知らせします。
快適な賃貸生活への第一歩にお役立てくださいね
お部屋探しで失敗しないためには、まずは良い不動産会社を見つけるのが重要です。
不動産会社の種類と特性については、「良い不動産屋さんの見つけ方」の項目で挙げていますが、ここでは実際に自分の目で不動産会社の良し悪しを見分けるポイントを挙げてみましょう。
こちらがわからない専門用語を連発したり、「とにかく来店してください!」と強引に来店にこじつけるような不動産会社は要注意。
言葉づかいや話しのわかりやすさで、ある程度営業マンの能力が見えてきます。
まずは電話の応対をきちんとしてくれる不動産会社を選びましょう。
実際に入ってみて、お店の中はきれいでしょうか?
掃除が行き届いているということは、お客さんが気持よく過ごせるような心づかいができているということ。
こちらの質問に対して、親身に答えてくれましたか?
「周辺の交通量は?」「近くにどんな施設がある?」「どんな環境?」などの質問の答えに対して適当な返事しかくれない不動産会社は要注意。
物件の欠点を何も話さずいいことしか言わない不動産会社も、お客のことを親身に考えているとは言えません。
良い物件を紹介してもらうには、こちらも不動産会社さんに良い印象を持ってもらわなくてはなりません。
不動産会社はお客と大家さんを繋ぐ役目をしています。印象の良くない客を大切な取引相手である大家さんに紹介したいとは思わないでしょう。
良いお部屋を紹介してもらうには、不動産屋とお客の信頼関係が不可欠です。
時間や手間を省くため、不動産会社に行く前にある程度は希望する部屋の条件をまとめておくことが大切です。
しかし物件を探し始めると、限られた予算の中で自分の希望条件を全て満たす物件はほとんどないということがわかってくるでしょう。
借りた後に後悔しないために、我慢できること、できないことを考えて、「これだけは絶対譲れない」という条件を見つけることが必要です。そして残りの希望条件に優先順位をつけて、不動産会社に伝えましょう。
全ての希望がかなうことは少ないので、妥協すべき点は妥協することが必要です。
部屋を借りる時、下見は本当に重要です。図面で見るのと実際に入って見るのとでは全く印象が違います。
毎日暮らす部屋。失敗のないように、あらゆる角度から下見を行いましょう。
昼は静かなのに、夜になると上の階がうるさくなるなど、昼と夜、平日と休日で周辺の環境がガラっと変わる物件もあります。
できれば日や時間帯を変えて、複数回下見に行きたいものです。
下見の際、デジカメがあると便利です。複数の物件を後で見比べたり、傷み具合を記録しておくことができます。
また図面の方位と実際の方位が違う場合があるので、方位磁針も持参できればなお良いです。
筆記用具、メモ帳の他に、メジャーやスリッパも持って行きたいところです。
ビー玉があれば、床が水平かどうか調べるのに役立ちます。
もし可能なら、誰か知り合いにも一緒に来てもらいましょう。
自分だと気づかないようなことも、他人の視点から意外な指摘をもらえるかもしれません。
一般的に、家賃は「手取り月収の3分の1」が目安と言われています。例えば手取りが21万円の人であれば、家賃は共益費を入れて7万円まで。
ただしこれはあくまで一般的な金額です。
例えば家賃を63000円にすれば年間84000円の出費が抑えられるわけです。
家賃は払ったきり戻ってこないお金です。よく考えて賢く節約しましょう。
例えば家賃7万円以下という希望にあう物件を下見に行ったけど、あまり気に入りませんでした。
次に少し賃料の高い物件を見に行くと、かなり良い感じですっかり気に入ってしまいました。そして「この部屋に住めるなら、少しぐらいの予算オーバーも仕方ない」と、勢いで契約してしまう。
このような事例は度々見受けられます。
しかし家賃は毎月必ず支払わなければいけないものです。
無理をして高い家賃を払い続けるとどうなるでしょうか?
後々後悔しないためにも、上限額の設定は注意が必要です。
同じ物件でも、借りる時期によって値段が変わる可能性があることをご存じでしょうか?
一般的に、異動や就職・進学などで人が動く3~4月、9~10月頃は部屋探しをする人が多く、不動産会社も物件の値段は下げません。この時期には借りてくれる人はたくさんいますから。
反対に真夏の8月と、11月、12月は閑散期です。この時期ならば家賃の値下げもありますし、価格交渉にも応じてもらえることがあります。
きれいな新築の物件に入りたいという人は多いと思います。
なんとなく前の入居者の雰囲気が残っている部屋というのは気持がいいものではありません。
ただ築年数が新しいほど家賃は上がります。
同じタイプの部屋でも、築10年以上経過すると家賃は1割ほどダウンします。
築年数が古くても、完全なリフォームで室内は新築同様にきれいな物件もあります。
築年数だけを気にするのではなく、年数の経った物件でもまずは下見に行ってみましょう。
1階が飲食店の場合、ゴキブリやネズミを嫌って敬遠する方も多いでしょう。
実際これらの動物の生命力は逞しく、飲食店がどれだけ清潔に気を使っても、出現は避けられません。
そしてこれらは配管などを伝って上階まで上がって来ますので、1階が飲食店の賃貸に住んでいる方で虫や小動物に悩まされている人は多いようです。
ただ悩まされるのはこういったものだけではありません。
1階がラーメン店や焼き肉店の場合、その臭いも悩みの種となります。
洗濯物を外に干すこともできませんし、臭いのせいで気分が悪くなったりする場合もあります。
下見に行った時間がお店の営業時間外だった場合はさほど臭いは気にならないかもしれません。
たとえ不動産会社が「今まで苦情はありません」と言ったとしても、「住み始めて初めて気づいた」なんていうことがないように、1階が飲食店の物件を紹介された時はできればその物件に入居している人に状況を聞いてみるなどした方がいいでしょう。
テレビや冷蔵庫などの大型家電はサイズを測って設置できるかどうか調べると思いますが、意外と見落としがちなのが洗濯機です。
室内に洗濯機を設置するために防水パンが設けられている物件が多くありますが、この防水パンのサイズが物件によってマチマチだったりします。
持っている洗濯機が防水パンに収まりきらないことのないように、しっかりとサイズを測っておきましょう。
部屋の下見に行った時、部屋に入ってすぐの臭いをよく覚えておきましょう。
下見の時、営業マンは換気のためにすぐ窓を開けると思いますが、窓を開ける前に部屋にこもった臭いを覚えておきましょう。
もし嫌な臭いがしたなら、入居した後もその臭いに悩まされ続けることになるかもしれません。
トイレや排水溝など、臭いが出そうな場所をチェックし、その臭いの原因は何なのか、改善できるものなのかどうか営業マンに聞きましょう。
嫌な臭いというのは、生活に多大な悪影響を及ぼします。営業マンが「改善できる」と言ったとしても、最初にどうしても受け付けられない臭いがした場合は、その物件は見送る方が無難です。
下見の時、携帯電話の電波状況もチェックしておきましょう。
最近は固定電話を引かず、携帯電話だけを使っている人も多くいます。そんな人は特に、電波状況は要チェックです。
半地下のような部屋だと場所によって圏外になったりすることもありえますし、携帯電話のキャリアによっても電波状況に差が出ます。
自宅で電話が通じず、大切な連絡を受け取れなかった、などということのないように、下見の時にしっかりチェックしておきましょう。
見晴らしが良く開放感もある最上階。風通しも良さそうなイメージですが、気候の影響を最も受けやすいのも最上階です。
特に夏場は壁や屋上に当たる直射日光のおかげで室内もどんどん気温が上がり、冷房の効きも悪くなります。周りに高い建物がない上に西向きだったりすると、午後はサウナ状態になることも…
また防犯面も、建物の構造によっては最上階は不安要因となります。屋上に自由に上れる建物であれば、屋上から侵入してくる不審者もいるかもしれません。下見の時はその点も十分に注意しましょう。
日当たりが良く人気で、家賃も少々高くなる南向き物件ですが、目の前に高い建物があると日なんて当たらず、暗かったり湿気たりと問題が出てくることがあります。
下見の時は、その部屋だけではく周りの建物の状態も要チェックです。
また図面上は南向きでも、実際の物件は向きがずれていたりすることもあります。方位磁針を持って下見に行ければいいですね。
物件の設備に、「BS、CS、CATV有り」というものも最近は増えてきています。
しかし多くの場合は、導入工事が済んでいるというだけで、チューナーや視聴契約は自分で手配する必要があります。
最初から無料で視聴できるわけではないので注意しましょう。
下見の時に見つけた部屋の傷や汚れを「入居までにきれいにしておいてください」と約束したのに、いざ入居してみると直されていなかった。
営業マンと口約束しかしていなかった場合、こういったことが起こりえます。
「そのようにします」「努力します」のような曖昧な返事は、「必ずそうします」という意味ではありません。
いざというときの為に、何か約束をした時にはそれを書面にしておくことをお勧めします。